2026年5月28日【MIRAI-モデル】教育AIスペシャル出前授業 & 管理職・事務主幹・事務長研修
鳥取県の「MIRAI-モデル」プロジェクト(R8未来型授業モデルの構築プロジェクト)の一環として北栄町立北条小学校での出前授業(5年生対象)が開催されました。
講師にお迎えしたのは、教育AIの第一人者である安井政樹先生(札幌国際大学准教授、文部科学省学校DX戦略アドバイザー、デジタル庁デジタル推進委員)です。午前(子どもたち向け)と午後(教職員向け)にわたり、熱いご講義をいただきました。
<午前:@北条小学校(5年生)>
授業は「話を聴くときは相手を否定しない」など、人と関わる上での基本的な姿勢の確認からスタートしました。
✅自分になくてはならない道具、先生が取り出したのものは?
安井先生がバッグから『先生のなくてはならないもの』を取り出すと、子どもたちから驚きの声が上がります。「なぜ教室でこれを持っていると怖いのか?」をじっくり考えた子どもたちからは、「使い方がおかしいから」という声が。「すべては使う人次第」というテクノロジーの本質に、子どもたち自身が気づいた瞬間でした。
✅「既読」に込められた本当の意味
SNSの「既読スルー」はネガティブに捉えられがちですが、本来は災害時などの「安否確認(生存確認)」のために作られた機能です。「なんで見てくれないの、なんで返信くれないの」というものになってしまっているけれど「返事はできないけれど、無事だよ」というのが本来の意図であることを知り、子どもたちは納得の表情を浮かべていました。
✅年齢制限を守ることは「お酒を飲まない」のと同じ
各種アプリの年齢制限を守らないことは、「子どもがお酒を飲むくらい危ないこと」という例えに、子どもたちは大きく頷いていました。ルールを無視して使用し、トラブルが起きたとき、それは「子どもが飲酒するのを放置した」のと同じ状態になりかねません。
今回の出前授業は、「AIをどう使うか」というテクニック以前にある「使う人間のあり方」を深く学ぶ時間となりました。
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<午後:@管理職・事務主幹・事務長研修>
午後からは倉吉体育文化会館にて、管理職および事務主幹・事務長を対象に、「生成AIを活用した校務DX」と「教育における生成AIの活用」をテーマとした研修が行われました。他県の導入動向や、学校現場の人手不足に触れ、「AIと一緒に働かなければ、この国はもう回らない」という社会の危機的状況についてもお話しいただきました。
✅生成AIの利用:むやみに禁止するのではなく
「技術的な仕組みを完璧に理解しないと使えない」としてしまっては、誰も使えなくなってしまいます。大切なのは、安全に利用するルールを知ること。そして「みんなの幸せや、悩みの解決のために使う」というリテラシーを、保護者や子どもたちに伝えていくことです。
✅未来型授業モデルで、これまでできなかった教育を実現する
未来型授業とは、AIドリルや端末を派手に使うことではありません。「これまで人手不足や時間の限界で実現できなかった教育(個別最適な学び・協働的な学び)を可能にすること」です。全員デジタル/全員アナログという極端な議論ではなく、教師の分身としての対話型AIなど、必要な子が柔軟にツールを選べる環境が重要であると教えていただきました。
✅実践ワーク:専門知識なしでミニアプリを開発!
研修では実際の操作も行いました。AIへの指示(プロンプト)だけで、歴史クイズや英語学習などのミニアプリをノーコードで作成できる機能(Canvas機能など)が実演され、校務や授業で即戦力となる活用法を学びました。
💡 安井先生からのメッセージ:「デジタルメタボ」に気をつけよう
「やれることが増えたからといって、仕事を増やしてはならない」アンケートフォーム(Google フォーム等)ができて便利になった結果、世の中のアンケートの「回数」自体が増えてしまっています。これでは現場はいつまでも楽になりません。デジタルは今までの仕事を「減らす」ために使うものです。
先生方はすでに十分に頑張っています。これ以上負担を増やすのではなく、既存の業務(進路指導、教材研究、毎時間の確認など)をAIで効率化し、浮いた時間を目の前の子どもたちのために使ってほしい――。
そんな温かくも力強いエールをいただき、研修は締めくくられました。安井先生、本当にありがとうございました。



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