「小学校図画工作」研修 県立美術館で作品鑑賞の楽しさを体感!

8月19日(火)、今年3月に開館した鳥取県立美術館で、【小学校図画工作】研修「美術館で子どもたちの学びのたねをみつけよう!~教室で見ること・つくること、美術館で本物に出合うことの楽しさって何だろう~」が行われました。受講者の中には島根県連携講座として参加された先生や、初めて美術館を訪れた先生もいらっしゃいました。 研修では、まず初めに、全県の小学校4年生を県立美術館にバスで招待する「MUSEUM START BUS」の目的や流れ、子どもたちの鑑賞の様子がスライドで紹介されました。その後、5つの作品にそれぞれファシリテーターがついて対話鑑賞を行い、参加者自身が子どもたちと同じように作品鑑賞を体験しました。 「この少年はなぜ緑色なのだろう」「寂しそうな少年の視線の先には何があるのかな」など作品から感じたこと、気づいたこと、不思議に思ったことなどを伝え合い、ファシリテーターがそれらをつなぐことによって話が膨らんでいきました。一人で鑑賞している時には気づけない、鑑賞の深まりを実感したようです。また作品の中で「自分のお気に入り」を決め、スケッチしながら鑑賞することで新たな作品の良さに気づく体験をしたり、子どもたちの対話の様子を記録した動画を視聴したりしながら、子どもたちの“アートを通じた学び”について、日々関わっている子どもたちの様子も思い浮かべながら協議を行いました。 研修の振り返りから、今後、対話鑑賞を授業の中に取り入れることや、普段から対話を大切にした授業や学級経営を行うことなど、教育へのエネルギーを充電されたことが窺えます。美術館で本物の作品を鑑賞することをきっかけに、参加者も「学びのたね」を見つけたのではないでしょうか。